メディア・アート演習A 金曜

Elico Suzuki


2018/6/29 第6回 (第5回)

 

今日以降は: 今日までやった内容を振り返りながら、自分の作品を考えていきます。

第1回:テスターの使い方と簡単な回路、楽器の音の出る仕組み、found objectについて
第2回:ピエゾ端子でマイクを作る、フィードバックを使った作品について
第3回:廉価なアンプとスピーカーで携帯マイクをつくる、arudino導入、作曲とインプロ
第4回:arudinoでLEDとモーター、交流電流をボタンで制御する
第5回:arudinoに、ピエゾ素子、フォトレジスタを接続してみる

できることは…

 - モーターでさまざまなものを動かしたり揺らしたりする
 - ピエゾ素子をミキサーにつないで、さまざまな振動をスピーカーから出力する
 - 携帯できるピエゾ素子を使ってさまざまな振動を自分の体の近くから出力する
 - ボタンのオンオフで、LED,モーター、交流電源を操作する
 - 振動や光を感知して、LED, モーター、交流電源を操作する 

そのほか、市販のマイクやシンセサイザーを使ったり、図形楽譜や独自の実行ルールなどを考えて、自分なりの作品を作っても良いと思います。

身体とテクノロジー、作品にたいするヒント

装置と人とのかかわりと見せ方。


1980年後半から1990年後半くらいまでのパフォーマンスのトレンドとして、装置・音楽・映像・ダンスが融合したものが現れた
装置をパートナーとして舞台で演じたり、踊ったりするもの。装置は心象風景などを表す事が多い。

パパ・タラフマラ
1882年に、一橋大、武蔵美、国立音大の学生を中心に結成された。


文殊の知恵熱
1989年、とうじ魔とうじ(音楽家)、松本秋則(美術家)、村田青朔(舞踏家)の3人による舞台


時々自動
1985年、朝比奈尚行(作家、音楽家)、今井次郎(音楽家、美術家)による美術、舞台、コンサートが融合した作品


ダムタイプ
1984年に京都市立芸大の学生によって結成されたパフォーマンスグループ。池田亮司が音を担当


1990年代後半からのキーワード:認知とアフォーダンス

アフォーダンスとは(wikipedia)
"環境が動物に対して与える「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語"
日本では、1994年に佐々木正人による入門書『アフォーダンス――新しい認知の理論』岩波書店が出版された

物や装置と身体の関係、物のデザイン

ピアノの鍵盤を見たら「押してしまう」
ドアのノブをみたら「まわしてしまう」
本をみたら「めくってしまう」

自分の経験や、物が持つ「記号」によって、身体の行動が引き出される。

仮想のユーザーインターフェイス:
斜めを向いた指をみたらスワイプする、
出っ張ったイメージを見ると押してしまう

物が行為を「アフォード」する状態

では、アフォードされた身体性と、自分の身体の間にギャップがあったとしたら?

- 引き戸だとおもったら回して開けるドアだった
- 飲水だとおもっていたら、フィンガーボウルだった
- ピアノは練習しないとうまくひけない
- ダンスを練習したときとしないときの違い

ギャップに感じる違和感や、ひっかかりについて考える 日常見慣れたものを異化する

参考図書

アフォーダンス――新しい認知の理論 岩波書店
誰のためのデザイン? 新曜社
考えなしの行動? 太田出版

知覚を問い直す作品

演じたり、踊ったりするのではなく、装置や環境が制限する身体性を見せる

◆道具や環境で体の動きを規定したり、思いもかけない動作を引き出していく

バルーンサッカー


荒川修作


悪魔のしるし 搬入プロジェクト


◆日常の特異な動作を強調、反復する

チェルフィッチュ

コンタクトゴンゾ

◆人に行為を促すデザイン

弱いロボット


 

◆物に限定される自分の身体性


チャップリン モダンタイムス


Simone Giertz


安野太郎


Charlie Sdraulig

Charlie Sdraulig, collector (2014-15) performed by Zubin Kanga from Charlie Sdraulig on Vimeo.



◆道具を介した人との関係性

Marina Abramovic & Ulay



◆自分のいる場所を問い直す


津田道子

配置の森の住人と王様 Occupants and King in the Configuration Forest from Michiko Tsuda on Vimeo.

◆計量という行為を問い直す

時里充

見た目カウント トレーニング#2 from TOKISATO mitsuru on Vimeo.