わたしについて
鈴木英倫子(すずえり)http://suzueri.org
人間と楽器の間にある、インタラクションへの違和感をベースに作品をつくっています。ステートメントなど
武蔵野美術大学油絵学科卒業、卒業後、テクモ(現在コーエーテクモ)にグラフィックデザイナーとして入社。その後、株)アスキー(現KADOKAWA)にて週刊ファミ通編集部の編集者として勤務。その後、Web編集者兼、html/flashコーダー、Webデザイナーとして小さな制作会社や株)セガのコンシューマ・マーケティング部門などを転々としたあと、IAMASに社会人入学。DSPコースでプログラミング、フィジカルコンピューティングについて学ぶ。現在は、マイクロソフトデベロップメントで、検索エンジンのコンテンツ開発を行いながら作家活動をしています。2018年の活動は、学会発表(2月)Harvard graduate music conference(2月) 展覧会(6月)訳書「エレクトロニクスをはじめよう」(2月)、「はんだづけを始めよう」(8月)など。9月9日、18日、29日にライブをしますのできてください
みなさん
楽器演奏の有無、電子工作、プログラミングの有無をおしえてほしい
興味がある方向性を教えてほしい(映像、アニメーション、メディア・アート、サウンドアート、キネティック・アート、絵画、インスタレーション、そのほか)
9月7日、14日、17日、20日、24日、26日、28日、29日に授業にでてきます。
講義録はネットにあげるつもりなので、特にノートに取る必要はないです。今日の記録は http://suzueri.sakura.ne.jp/MAU/201809/vol0
主にやること
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フィジカルコンピューティングというか主にArudinoの使い方の初歩
- 音と装置、装置と身体性、アフォーダンスとインタラクションについてざっくり
授業スケジュール
9月3日 概要説明とモーターをつかった簡単なサウンドオブジェの制作
9月7日 Arudinoの使い方基礎、モーターとLEDをつないでボタンでオンオフする、入力装置と音楽について
9月14日 Arudino応用、小型マイクと光センサでLEDを制御する、
9月17日 相談会
9月20日 制作、希望者にはソリッドステートリレーで交流電流を操作するための工作をおしえます。
入力装置の例
ボタン、キーボード、マウス
出力装置の例
モニター(光、映像)プロジェクション(光、映像)スピーカー(音)LEDや電球(光)、プロジェクション(光、映像)、モーター(動き)
楽器も音を出すインターフェイスといえます
笛など:息というメディアを指づかいというインターフェイスで音階のある音として出力します。
ピアノなど:楽譜というデータを、鍵盤という入力装置で入力し、ピアノ線というメディアを操作し、音楽を出力します。
モーターを使った簡単な音のでる装置をつくります。
このモーターは来週も使うので保管しておいてください。
予備は用意しません。なくした人は自分で買う、忘れた人は隣の人の作業を見る、といった感じになるので気を付けてください。
モーターはDCモーターを使います。模型屋で買えますが、手ごろな入手方法は、ダイソーなどで携帯扇風機を買ってばらすことです。
プーリーなどで回転運動を拡大したり、直線運動などにする。
- Pierre Bastien モーターと歯車、プーリーなどの機構を組み合わせ、日用品を動かし、その音を聴く
ものを叩く 回転軸に結束バンドなどしなる素材をつけ、叩くと響くモノを叩きます
- 中島吏英
振動モーター 軸の中心から少しずらしておもりをつけると、慣性で軸がぶれ、
モーターがゆれます。それをゆらしたいものにつけるとガタガタなったり、動きだしたりします。
Pe Lang
- モーターにクランクアームをつけます。イモネジをつかいます
- クランクアームにおもりをつけます
- 配線を3本用意し、モーターのおしり二箇所につなげます。
- 片方を、プッシュボタンにつけ、プッシュボタンにもう1本線をつけます
- プッシュボタンからの線と、モーターからの線を乾電池ボックスにつなげます。
- クランクアームとおもりがひっかからないように、ゆらしたいものに養生テープでとめてください
- ボタンをおすとものが揺れることを確認します。
- モノを叩くには、おもりをはずし、クランクアームの穴に結束バンドを通してくくりつけます。
このモーターは、今日のJOUさんのワークショップ、7日にも使うのでなくさないこと。
このボタンをおすと、モーターがうごくとみなさん押す前からわかるとおもいます。それはなぜでしょう?
参照ページ「デザインのデ」 #1 メンタルモデル
プッシュボタンは押すことをアフォードしているから。
アフォーダンスとは(wikipedia)
"環境が動物に対して与える「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語"
日本では、1994年に佐々木正人による入門書『アフォーダンス――新しい認知の理論』岩波書店が出版された
物や装置と身体の関係、物のデザイン
ピアノの鍵盤を見たら「押してしまう」
ドアのノブをみたら「まわしてしまう」
本をみたら「めくってしまう」
自分の経験や、物が持つ「記号」によって、身体の行動が引き出される。
仮想のユーザーインターフェイス:
斜めを向いた指をみたらスワイプする、
出っ張ったイメージを見ると押してしまう
物が行為を「アフォード」する状態
では、アフォードされた身体性と、自分の身体の間にギャップがあったとしたら?
- 引き戸だとおもったら回して開けるドアだった
- 飲水だとおもっていたら、フィンガーボウルだった
- ピアノは練習しないとうまくひけない
- ダンスを練習したときとしないときの違い
ギャップに感じる違和感や、ひっかかりについて考える
日常見慣れたものを異化する
参考図書
アフォーダンス――新しい認知の理論 岩波書店
誰のためのデザイン? 新曜社
考えなしの行動? 太田出版
チェルフィッチュ
コンタクトゴンゾ