メディア・アート演習 

Elico Suzuki



ハンダづけの練習・ピエゾ素子をコンタクトマイクにする

- 廉価なアンプとスピーカーで携帯マイクをつくる
  - 可変抵抗をつけて音量を操作できるようにする
   アンプはこちら https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00YQZDYEO/ref=oh_aui_search_detailpage?ie=UTF8&psc=1

ハンダづけのコツ

良いビデオ
https://twitter.com/i/status/1322337584194879488

ハンダごてでハンダを溶かすのではなく、周囲をあたためながらハンダを流し込むイメージ。ハンダが流れたら、すっとハンダごてを離すとよいです。

ハンダづけするものが、ワイヤーなどある程度長さがある場合は、より合わせたり、穴に通してから、周囲の金属部分をあたためるようにハンダを流し込んでいきます。

ハンダ付けする部分が小さい場合は、部品同士をくっつける前に、それぞれにハンダをのせ(ハンダめっきとか予備ハンダとかいいます)、ハンダをのせたら、ハンダの部分をくっつけて、ハンダごてで軽く温めてとかしながらくっつけます。

ハンダ付けが失敗したら。ハンダ吸い取り線をつかいます。失敗した箇所にハンダ吸い取り線をのせ、上からあたためると、編まれた銅線にハンダが吸い取られてハンダがはずれます。

あたためすぎると部品がこわれることがあるのできをつけます。

はんだには鉛が含まれていて、煙を吸うと有毒ですのでなるべく吸わないようにきをつけましょう。

はんだがはねて、目などにはいらないように気をつけましょう


工作をします。

部品

小型アンプx1
小型スピーカーx1
ピエゾ素子 x 1
電池ボックスx 1
単3電池 x 1
ピンヘッダ 6本 x 1, 3本x1
ピンソケット2本 x 1
可変抵抗 x 1
コネクタ付きジャンプワイヤ 黒・赤 それぞれx1
コネクタ付きコード x 2
ブレッドボード

道具
はんだごて
こて台
はんだ(2人に1つ)
ワイヤーカッター(2人に1つ)
ニッパー(2人に1つ)

 

工作 1. スピーカーに可変抵抗をつけ、ボリュームを調整できるようにします。

  1. コネクタ付きジャンパーワイヤのを真ん中で切ります(赤でも黒でもいいです)
  2. ジャンパーワイヤの切った側の被覆をむき、ハンダをのせます
  3. ピンソケットの足にハンダをのせます。(ピンソケットは、ピンヘッダにさしてブレッドボードにさして作業するとやりやすいです)
  4. ハンダをのせたジャンパーワイヤを、ハンダをのせたピンソケットの足にくっつけ、軽くハンダごてで温め、くっつけます。
  5. ピンソケットに、可変抵抗の左側と中央の足をさします。可変抵抗は右側にまわしておきます
  6. ジャンパーワイヤのオス側をスピーカーにさします。
  7. arudinoのGNDと9番に指し、toneMelodyを書き込みます。可変抵抗をまわすとボリューム変わるのを確認します

工作2. Arudinoをしまいます。ピエゾ素子を使ったピックアップマイクを作ります。

  1. 6連のピンヘッダを2本づつ切り離します。
  2. 3連のピンヘッダを、小型アンプの 左下、L ⊥ R に指します。
  3. 2連のピンヘッダを、小型アンプの右下、+ − と、上部2箇所の+−に指します。
  4. そのままブレッドボードに指し、はんだづけをします。
  5. 電池ボックスにコネクタ付きワイヤーをハンダづけします。
  6. ピエゾ素子にコネクタ付きワイヤーをハンダ付けします。
  7. 電池ボックスを、右下の+−につなぎます。
  8. ピエゾ素子を左下のL ⊥ にさします
  9. スピーカーを左上の+ −にさします。
  10. ピエゾ素子をたたいてみます。
やってみよう
  1. さまざまなものにピックアップマイクをつけて鳴らしてみよう
  2. スピーカーの電圧をしらべてみよう。
  3. スピーカーのかわりにLEDをつなげてみよう
  4. ピエゾ素子のかわりにピンジャックをつなげてみよう
  5. ピエゾ素子のかわりに小型マイクをつなげてみよう。
  6. スピーカーの代わりにピンジャックをつなげてみよう
  7. 抵抗値の低い可変抵抗をつけてみよう(現在10kΩですが、5Ωなどにしてみましょう)


ピエゾ素子とは

- 圧電素子ともいいます。
- 圧力がかかると電圧が発生します→アウトをつけるとマイクになります。
- 電圧をかけると振動します→インプットをつけて電気信号を流すとスピーカーになります。
- 秋月電子などで売っていますが、100均の警報ブザーなどをばらしても入ってます
100均製品でのつくりかた http://sec-404.com/blog-entry-107.html

ハウリング実験

マイクとスピーカーをちかづけるとハウリングを起こす
スピーカーからの出力がマイクに戻り、再度入力されることにより起こる発振現象
参考url : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E6%8C%AF%E5%9B%9E%E8%B7%AF

→ 応用:家にあるものを改造しよう 。
  電子楽器、100均一のブザー、扇風機、スピーカーなどは部品として使えます。http://kayanozakkicyou.seesaa.net/article/195987504.html




振動の視覚化/クラドニ図形

https://ja.wikipedia.org/wiki/クラドニ図形


 

ハウリングを使った作品、先行事例

- [Music on a Long Thin wire]Alvin Lucier


- [Pendulum music]Steve Reich


- [Heterodyne II]小杉武久


- [No-input mixing board]中村としまる

- [Howling Pot]Haco
http://www.japanimprov.com/haco/soundart/

Haco - Howling Pot from hacohacodotnet on





振動の利用

- [Analapos] 鈴木昭男



- 金沢健一


Found object


- 美術用語的には、デュシャンの便器など、本来の用途とは別の意味を見出して使われる物など
 wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/Found_object

- サウンドアートのフィールドでは、本来の用途とは別に、音を出すものとして発見されるもの
 wikipedia; https://en.wikipedia.org/wiki/Found_object_(music)

作家と先行事例

- Pierre Bastien モーターと歯車、プーリーなどの機構を組み合わせ、日用品を動かし、その音を聴く


- 中島吏英 DCモーターの先に塩ビ製の細い筒などをつけ、物を叩く


- 梅田哲也 物を動くように組み合わせ、その特性で出現する光や音を聴く





音響彫刻(キネティック・アート)

- Jean Tinguely ジャンクをモーターあるいは手動で動かせるように歯車などで組み合わせる



- Max Eastlay 金属板などを打ち付けて持続音をだしたり、弦を風にあてて持続音を出す(エオリアン・ハープ)


- Harry Bertoia 無数の金属棒を同時にならして倍音・残響音を出す


- Pe Lang 小さな部品を無数のモーターで同時に動かし、一斉に音を鳴らす


自作楽器とベンディング

デビッド・チュードア Rainforest V (variation 1) Composers Inside Electronics

 

ニコラス・コリンズ Handmade Electronic Music

電子回路をショートさせたり、抵抗を変えたりして、オリジナルの音を作れる楽器をつくるという考え方。

いろいろな人がいます


100均一の電子雑貨でもいろいろできます。

ブザー(ピエゾ)+ウクレレ

このようなブザーをつかっています


映像と装置を組み合わせる

小林椋

ローのためのパス from Muku Kobayashi on Vimeo.

時里充

見た目カウント トレーニング#3 エクササイズ from TOKISATO mitsuru on Vimeo.